「場所を取らないミニPCで、PCゲームも遊べたらいいのに……」
そう思ったことはありませんか?
かつてミニPCといえば「ネットサーフィンやOfficeソフト専用」「非力でゲームなんて無理」というのが常識でした。
しかし、2025年現在、その常識は完全に覆されています。
最新のミニPCは、単に「動く」だけでなく、多くの人気ゲームを「快適に」遊べるレベルまで進化しました。
この記事では、なぜ今ミニPCがゲーミング用途で熱いのか、どの程度のゲームが遊べるのか、そして失敗しない選び方を解説します。
なぜ今、ミニPCでゲームができるのか?
最大の理由は、CPUに内蔵されたグラフィック機能(GPU)の飛躍的な進化です。
特に、AMD社の「Ryzen」シリーズに搭載されている内蔵GPU「Radeon 780M」やその後継モデルの登場が革命的でした。これらは、数年前のエントリー向けグラフィックボード(GTX 1050 TiやGTX 1650 note)に匹敵する性能を、わずか数センチ四方のチップで実現しています。
これにより、重厚なグラフィックボードを積まなくても、多くのゲームが動作するようになったのです。
実際にどのくらい遊べる?ゲーム別・快適度チェック
「で、結局何が遊べるの?」という疑問に、最新のハイエンドミニPC(Ryzen 7 7840HS / 8845HS搭載機)を基準にお答えします。
◎ 非常に快適(高設定でもヌルヌル)
- League of Legends (LoL)
- Valorant
- Minecraft (統合版・Java版バニラ)
- ドラクエX
- 2Dゲーム全般 (Among Us, Stardew Valleyなど)
これらは軽いゲームの代表格です。ミニPCなら100fps以上の高フレームレートも余裕で出せます。
〇 快適(設定調整で十分遊べる)
- Apex Legends: 低~中設定で60fps~100fps前後。競技シーンでなければ十分楽しめます。
- Fortnite: パフォーマンスモード推奨。クリエイティブや通常マッチなら快適。
- Street Fighter 6: グラフィック設定を少し落とせば60fps張り付きで対戦可能。「FIGHTING GROUND」モードなら全く問題なし。
- 原神: 中設定・フルHDで60fps前後。スマホより断然綺麗で快適です。
- Palworld: 低設定ならプレイ可能。
△ 厳しい(遊べなくはないが……)
- Cyberpunk 2077 / Starfield: 設定を最低まで落とし、FSR(アップスケーリング技術)を使えば30fps~40fpsで動きますが、快適とは言い難いです。
- 最新の超重量級AAAタイトル: これらを最高画質で遊びたいなら、素直に大型のゲーミングPCを買いましょう。
ゲーミング・ミニPCのメリット・デメリット
メリット
- 圧倒的省スペース: 机が広く使えます。モニターの裏に取り付けられるモデルもあります。
- 省電力: 一般的なゲーミングデスクトップが300W〜500W消費するところ、ミニPCはゲーム中でも60W〜90W程度。電気代に優しいです。
- コスパ: 同水準の性能を持つノートPCより安く、大型デスクトップより初期費用を抑えられます。
デメリット
- 拡張性の低さ: 後からグラフィックボードを追加することは基本できません(※Thunderbolt/USB4やOCulink経由での外付けGPU接続という荒技はありますが、上級者向け)。
- 排熱と音: 小さい筐体に熱がこもるため、ゲーム中はファンが全開になり、それなりに「サーッ」という音がします。
失敗しないスペックの選び方(2025年基準)
ゲーム目的で買うなら、以下のスペックを守れば失敗しません。
- CPU: AMD Ryzen 7 7840HS または 8845HS 以降
- ※Intel Core Ultra搭載機も良いですが、現状はRyzenのコスパとゲーミング性能のバランスが優秀です。
- メモリ: 16GB 必須、できれば 32GB
- 内蔵GPUはメインメモリをビデオメモリと共有するため、メモリ速度と容量がゲーム性能に直結します。
- ストレージ: 1TB SSD 推奨
- 最近のゲームは1本で100GB超えもザラです。512GBだとすぐに埋まります。
今買うならこれ!おすすめモデル2選
性能、冷却、コスパのバランスが良い2機種を厳選しました。
1. 拡張性も考慮した最強モデル:Minisforum UM780 XTX
ミニPC界のトップランナー「Minisforum」の傑作機. 冷却性能が非常に高く、長時間ゲームをしてもパフォーマンスが落ちにくい設計です。「OCulink」というポートがあり、将来的に外付けGPUをつなぎたくなった時にも対応できるマニアックな拡張性も魅力。
2. コスパの鬼:GMKtec NucBox K8
「とにかく安くハイエンドな性能を」というならこれ. UM780 XTXとほぼ同じCPU性能を持ちながら、価格が一回り安いです。筐体はさらにコンパクト。デザインは質実剛健ですが、中身はモンスター級です。
まとめ
「ガチ勢ではないけど、Apexや格ゲー、話題のPCゲームを色々つまみ食いしたい」
「机の上をスッキリさせて、カッコいいデスクツアーのような環境を作りたい」
そんなあなたにとって、最新のミニPCは最高のパートナーになります。
10万円以下で手に入る、手のひらサイズのゲーミングマシン。ぜひ体験してみてください!